XYZの3軸加工の場合、G01X…Y…Z….などになりますが、同時5軸加工の場合には、G01X…Y…Z…A…B…などの傾斜軸、回転軸角度が加わります。
このときの傾斜軸/回転軸の出力は、機械によりアドレスや+−、値が変わってきます。
よって、傾斜軸/回転軸の軸構成が違う機械では、通常同じDATAを使用することは出来ないので、加工する機械が変わる場合には、CAMのPOSTを変更し、再度NC DATAを出力する必要があります。
(TCP制御の工具ベクトル出力は例外ですが)
次にXYZの座標ですが、テーブルが傾斜/回転するタイプの5軸加工機の場合は、傾斜軸/回転軸の角度が変わっても工具先端の(機械上での)XYZ位置が変化することはありません。よって基本的には3軸と同様に工具長補正を行い、加工する事が出来ます。(ただし、一般的にCAMでの座標は、工具が旋回する動きでの工具先端座標を指示しますのでPOSTでの座標計算が必要になります。)
又、工具主軸が傾斜/回転するタイプの5軸加工機の場合には、本来CAMでの工具先端の座標と機械の工具先端の座標は一致しますが、機械側で軸方向長補正機能や、工具先端点制御などが無い場合には、主軸角度が変化すると工具先端の位置が変わってしまうため、工具の旋回中心でDATAを出力するケースが一般的です。
(傾斜/回転軸0°時の工具先端を仮想先端とし、XYZ座標を仮想先端に変換し出力するケースもあります。これは3軸加工と5軸加工での長補正位置を変えたくない場合に有効です。(AiSolutionsではMastercamでのこの出力POSTも提供可能です。)
同時5軸加工の場合通常、指令した送り速度は、XYZの移動量と傾斜/回転軸の角度変化を含めた形で速度を決定しています。よって、回転中心から距離が離れている場合と近い場合の実際の速度は変わってきます。工具先端での送り速度を一定にさせるためには、インバースタイム送りか、先端点制御を使用するか、CAM POSTで速度を逆算して指令速度を変更するかになります。
CAMで指令速度を逆算する場合は、CAM上での工具先端移動量と機械上での回転角度を加えた(5次元)仮想移動距離の比から、指令速度を計算することも可能です。